ちょっと豆知識!プチッと雑学!
箏と琴
「箏」と「琴」は?どうちがうの?
私たちの演奏する和楽器は 箏(こと) です。
箏と琴を混合して使われていることが多いのですが、
正しくは
「箏(こと)」
「琴(きん)」
「箏(こと)」と「琴(きん)」は別の楽器です。
◆柱について
箏=柱がある
琴=柱がない
箏=箏柱(ことじ)という柱を調節して音階を作る
琴=ポジションを指で押さえて音程を作る
◆漢字について
・1949年
難しい漢字を用いないという方針のもとに
当用漢字が制定され「箏」の字が当用漢字から消え、
一般に「箏」を使わず「琴」を代用して使われるようになりました。
・2000年
「箏」が表外漢字の印刷標準字体になりました。
現在ではパソコンやスマホで
「箏」の字が変換できるので
「箏」と「琴」を正確に用いることができるように
なりましたが、いまだ混合して使われています。
本来は「箏」で表現するのが正しいのですが
伝えたい相手にわかりやすくするために
使い分けていることも多いです。
(この琴音サイトもそうです💦)
演奏のプログラムには「箏」
楽器屋さんの商品紹介には「琴」
テレビや新聞には「琴」
教科書や書籍は
あるときは「箏」
あるときは「琴」
etc
学校の部活「筝曲部(そょうきくぶ)」に
入部してはじめて「箏」「琴」の
ちがいを知ることもよくあります。
◆まとめ
私たちの演奏する和楽器は「箏(こと)」
・楽器としては「箏(こと)」
・音楽としては「箏曲(そうきょく)」
早く「箏」が周知されますように
生田流と山田流
お箏の二大流派
「生田流」と「山田流」
「生田流」は生田検校が確立し関西から全国に広がっていきました。
「山田流」は創始者 山田検校が江戸に「山田流箏曲」を誕生させました。
細かな違いはたくさんありますが、
大きなちがいは
◆箏爪
「生田流」は四角い爪
「山田流」は丸い爪
◆演奏するときの構え方
生田流は箏に対して左斜め前を向いて座る
山田流は箏に対して正面を向いて座る
◆楽譜
生田流は「縦書き」
山田流は「横書き」
かつては楽器も違いましたが、
最近では同じ楽器を使うことが多くなりました。